新たな生活を始めるべくシャモニーに旅立つ日がいよいよやってきました。
この1週間程は引っ越し作業に追われる毎日で精神的にも肉体的にも一杯、一杯。
一番頭を悩ませたのが所持品の処遇。
ちょっと隣町に程度であれば引っ越し業者に頼む、或はトラックを借りて悩むことなく全て持って行く事も出来たでしょうけれども、なにせ900Kmも離れた場所に移動するのでそんな事をしてしまったら費用は 1,000 € 近くも(もしくはそれ以上)掛かってしまう。
二人所帯(+猫一匹)なので子供のいる家庭に比べれば物は少ないとはいえフランスに10年以上も住んでいると知らないうちに色々と増えているのですよね。
* 冷蔵庫、洗濯機、ソファーやベットなどの大型家具はそれなりの金額で売る事が出来たので良し。
* 細々としたものはフリーマーケットに参加して少しばかり売り払う事が出来たのでこれも良し。
* 引っ越し後直ぐに必要でそう重くない物は郵送(30㎏で24€)。10箱くらい送ったでしょうか。
* 直ぐに必要ではなく大型、重量のある物(盆栽、スキー、スノーボード、ウェア、書籍類)、また引っ越し先が家具付きなので重くてかさの取る台所用品などは彼の両親の家に置かせておいてもらい、キャンピングカーでこちらに遊びに来る時に一緒に持ってきてもらう事で了承。
それでもそれでも、小さな私達の車は荷物でパンパン。助手席に足もとまでぎゅうぎゅうに物を詰め込んで何とかドアを閉められたくらい。
車体後部の重量が半端ではなかったので自然とヘッドライトが上を向いてしまっていたようで(後部が沈んでしまっている状態)しばしば「眩しいですよ、ヘッドライトを下に向けてください」という意味のパッシングを前方者から送られる始末。
意図してヘッドライトを上に向けていたわけではないのですが、、、。
ちなみに引っ越しまでの行政手続きは以下の通り。
① 大家に契約破棄願いを書面にて通告する。
その際必ず受け取り通知付書留郵便で送ること。
基本的には引っ越し日の3か月前までにしなければいけないのですが、最近法律が変更となり、他県への就職の為の移動の場合は今までの3か月以上から引っ越し日の1か月前までに通達すれば良くなったようです。
その他「1か月前まで」で良い条件
: 家具付きの賃貸住宅、労働解雇、期限付き契約労働の終了、人事異動、失業、失業後の再就職、、、等
② 公共料金関係の移動、閉鎖 ( 電気、ガス、水道、電話、ネット 等 )
電気、ガスは電話で引っ越しする旨、引っ越し日を当日までに伝えるだけでスムーズに対応してくれます。
電話、ネットの場合、2~3週間前に通知しておく必要あり。器材をレンタルしている場合、店舗に返却、あるいは郵送で返却する必要があるのですが、それらの手続きはすべてネットか電話でまずやり取りをしなくてはいけません。直接お店に持って行っても、電話かネットで手続きをして下さい、と追い返されてしまいます。
③ 税務署
インターネットで手続き可。
申告時に丁度当たれば、住所変更欄があるのでそこに新規を記載しておけば次回から自動的に新住所に書類が送られてきます。
④ 郵便局での「Contrat de Reexpedition du courrier 郵便物転送サービス」の利用
国内、国外6か月間、12か月間 或はさらに短期間で旧住所に送られてきた郵便物を新住所に再配送してくれるサービス。
新住所を伝える暇がなかった人達からの郵便物、あるいはこんな所にも新住所を教えなければいけなかったか、、、と後から気付く事があったりもするので、利用をお勧めします。
ちなみに国内料金は6か月で24,5€、12か月で44€。
国民健康保険、銀行 ( 最寄りの支店、担当者の変更 )、滞在許可証等の住所変更は住居証明書が必要になってくるのでこの件はまた後日に。
そんなこんなの忙しい日々を送り、最後に大家さんとの Etat des lieux 現状確認。
「退去する時には部屋を入居時と同じような状態にしておかなければいけない」為、その確認。
入居時に一緒にチャックした書類を大家さんが持ってくるので一緒に確認しながら、チャックマークを入れたり備考を記入したりします(これがまた新住所人の為の「入居時の現状確認」に使用されます)。
壁や床にキズはないか、備え付けの家具は問題なく使えるか、電気はつくか、
コンロの火はつくか、などを点検していきます。
家具付きの場合、備え付け品のリストを見ながらある物、無い物、数も数えたりすることもあります。
問題がなければ入居時に支払ったCaution 保証金を戻してくれます。
私たちの場合、滞在期間中に建物自体の管理費が値上がりしたとの事でその分を差し引いた金額を返してくれました。
とはいえ、何度も電話で請求した後にようやく小切手が送られてきた、、、という状態だったのでうやむやにされないよう、その日にもらえるのが一番でしょうが、そうでない場合どういう状態で返金してくれるのかはっきりとさせておいた方が良いですよ。
そんなこんなでようやく、ようやく出発日を迎えることができました。
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