再就職先は aux petits gourmands

私の旧ブログ「シャモニーからこんにちは」を読んでいて下さった方はあれっ、と思われたかもしれません。

そう、aux petits gourmands は以前シャモニーに住んでいた際、私が最後に勤めていた職場。


それなりに融通の利くオーナーの下で職場仲間にも恵まれ、ある程度の責任も持てるようになっていた所での引っ越し。当時は後ろ髪を引かれる思いで退職したのですが。
こんな形で再び戻ってくる事になるとは、全く考えてもいませんでした。


「ウェイトレス兼販売員」という仕事。
夢は別にあり、もっともっと責任のある仕事をしてみたいという気持ちも大いにあったのですが、遠く離れたシャトーブリアンからはそう簡単に就職活動も出来ず、アパートを借りようにも、雇用先が決まっていないとなかなか承諾してもらえない今日。

自分にはやはりサービス業が合っているとシャトーブリアンの生活でつくづく実感した上、勝手知ったる職場であれば心配事が少なく済むので。

そんな訳で引っ越しを決めた際にオーナーに再雇用願いの電話をしてみたところ、「もちろん大歓迎」と二つ返事をしてくれました。


オーナーのジャックリンヌはシャモニー近くの大農家生まれ。
フランスのノルディックスキージュニアチャンピオンに輝いたこともあるとても活動的な方で、現在はシャモニー市の助役も務めています。
そのジャックリンヌが、シャモニーの高級ホテルの筆頭であるアルベールプルミエ(ジャックリンヌの姉夫妻が経営。ホテルは4つ星、レストランはミシュランの2つ星)に菓子職人として勤めていたジャン・フィリップを人生の、そしてビジネスのパートナーとして見初めたことから始まったのがこのお店。

 

1987年当初は市の中心とはいえ、裏道に店舗を構えていたのですが、そこはやり手のジャックリンヌ、その評判が確実になると1998年に現在の場所、まさにシャモニーのメインストリートに店舗を移転。それが大当たり。

2007年に同シャモニー市内に開けた姉妹店(エギュイユ・デュ・ミディ通り)はその立地から苦戦を強いられていますが、2014年に開けた3店目で新しい顧客層を確保し始めています(こちらは後日紹介します)。

 

ジャックリンヌ一家と aux petits gourmands は公共放送 France 3 のお昼の番組「Midi en France 」(毎週月曜~金曜  第一部:10時50分~11時35分、第二部:13時~13時40分)で今年初めに取り上げられていました。
これはその時の写真。
娘のアリシア(右から二人目)は今では Chalet 4810(3店目)の責任者、息子のポール(一番右)はチョコレート職人を目指すようになっています。

母親似のアリシアは納得の行く路線。それにしてもシーズン真っ只中に良く皿洗いの手伝いに来ていたあの小さかったポールがチョコレート職人にねぇ、、、とこちらは感心。

 

*「Midi de France」は一週間ごとにフランスの地方を回りそれぞれの村、町、地方の見所、文化遺産、名産物、名物料理などを紹介している番組。


左は私が以前勤めていた頃の外装。店内も山小屋をイメージした木造りで温かみがあったのですが、、、。

2011年秋に改装され現在は中央写真のようにモダンな造りになっています。
一番右はシーズン中のテラスのイメージ。

店内はこの様な感じ。

入ってすぐ左側にまずパン・菓子パンコーナーがあり、その奥には所狭しと彩り鮮やかなお菓子が並べられています。
その向かいにはチョコレート、マカロンのコーナーが設けられています。バゲットといったパン以外はもちろん全て自家製。

奥はティールームで車椅子の方も利用できるようになっています。


営業時間は7時30分から19時30分までで年中無休。
目の保養にだけでもなりますのでシャモニーにいらした際にはぜひ寄って見て下さいね。