久しぶりにアヌシーに行ってきました。
Rhône-Alpes ローヌ・アルプ地方、Haute-Savoie オート・サヴォワ県の県庁所在地であるアヌシー。
学生時代、語学留学を決めた際に選んだ町。
ここから私のフランスとの付き合いは始まりました。
右も左も分からず、バスの乗り方一つにさえ四苦八苦したあの頃。
苦労したことはもちろん沢山ありましたが、ここの温かな人達(学生仲間を含め)、素晴らしい自然の景色に巡り合わなければ、今の私はなかったでしょう。
父も、そして亡くなった母も大好きだったアヌシー。
もうあれから20年も経ってしまっていますが、変わらずに町の中を流れる運河(フランスのベニスと呼ばれています)にはやはり心を癒されます。
この川の中州に建つ要塞のような建物はアヌシーで有名な観光名所のうちの一つ「PALAIS DE L'ISLE パレ・ドゥ・リズル」。
牢獄や裁判所、城の事務部門として使われてきた歴史があり、現在は歴史博物館になっているそうです。
時間 6月~9月 10:30~18:00 10月~5月 10:00~12:00 14:00~17:00
料金 3.5€(12歳までは1.3ユーロ)、10月~5月の毎月第一日曜日は無料、アヌシー城とのペアチケットは6.5€
休館日 日曜、1月1日、復活祭とその翌日の月曜、5月1日、11月1日・11日、12月25日
裏側にはレストラン、バー、小物屋などの入ったちょっとした広場があり、この辺りの運河両岸同様かなりの賑わいを見せています。
ヨーロッパで一番の透明度を誇り、同 Rhône-Alpes 地方 エクス・レ・バンのブルジュ湖に次ぐ国内第2の湖。
面積27.59km²の細長い湖(周囲長は38㎞、全長は14,6㎞。日本の田沢湖と同じくらいの大きさ)で、中途が括れた落花生型をしています。
水深80.2mの最深部は湖の北西部。この地点にあるブビオ湧水(湖底)もアヌシー湖に流れ込む水源の一つになっています。
ここを除いた最大水深はグラン・ラック(北湖)で64.7m、プティ・ラック(南湖)で55.2m、平均均水深は41.5mだそうです。
しかしこれほどまでの透明度を誇る湖になったのにはかなりの努力が必要だったようです。
以下他の方のブログからの抜粋ですが、、、。
『 美しいこの湖も、第二次大戦後辺りには危機的な状況に陥っていました。周辺住民やホテルなどの下水が流入し、湖の水質は、悪化の一途をたどっていたのです。家庭排水中の有機物質は、青藻などの植物プランクトンを増殖させ、湖水は富栄養化し、さらに青藻が増殖するという悪循環・・・。 当時は人々の環境保護への関心は薄く、水質保全への問題提起や警告も、なかなか実を結ばなかったようです。
1957年にようやくアヌシー市と周辺の市町村が集まり、アヌシー湖市町村協議会(SILA)が発足し、フランスで最初の湖の水質保全運動が始まり、このプロジェクトの成果で、現在アヌシー湖周辺には、450キロにわたる下水の集水溝が設置され、湖には、生活用水と産業排水が直接流れ込まないようになっています。
そして、ヨーロッパ一の水質が保たれた現在、美しい湖のリゾートとして、人々の憧れの場所となっているわけです。』
アヌシー湖には全部で13の遊泳所があります(そのうち半分ほどの6か所は無料で利用できます)。
写真はその中でもアヌシーセンター近く(インフォメーションセンター前芝生広場からすぐ)の遊泳所。歩いて気軽に行けます。
Plage des Marquisats(写真左、広場右手)無料
Plage d'Albigny(写真中央、広場左手奥)無料
Plage de l'Impérial(写真右、広場左手)有料
フランス人は本当に日光浴が好きですよね。水に入っている人より、芝生に寝転がっている人の方が断然に多いです。
その他、様々なレクリエーションを性別、年齢を問わずに楽しむことができます。
上記写真はその一例(料金もあくまでも一例です)。
①② Pédalo ペダルボード 2人乗り30分13€~
水浴客用に滑り台が付いているのもあったりします。もちろんなじみのスワンもまだまだ頑張っています。
③ boards Stand Up Paddle スタンダップパドルボード 30分8€~
通常のサーフボードより簡単に乗れるとか。
④ Bateaux Croisière クルージング ノンストップ一周 大人14,2€~
食事付のクルージングなどもあったりします。
⑤ Vélo レンタサイクル 1時間7€、半日15€、1日20€~
自転車にもシティー、ロード、マウンテンと色々種類があります。ロラースケートなども貸してくれるようです。
⑥ Mobilebord モビルボード 30分17€~
指導員が一緒に付いて廻ってくれます。
昔、昔、駅構内のレンタルショップで自転車を借り(当時は今ほどショップが無かった)、アヌシー湖を一周したことがありましたっけ。
若干の高低差はあるものの、大体の所に自転車用レーンが設けられているのでとても走りやすいです。自然の中で気持ちも大きくなり、遊泳所では無い所で洋服のまま水浴してしまったりもして。
ただゆっくり、のんびりと湖畔を散歩している人も多く見かけられ、本当に老若男女全ての人に愛されている湖です。
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