Le Marathon du Mont-Blanc 2015 2015年 モンブラン マラソン

 

2015年6月23日~26日にモンブラン マラソンがこのシャモニーで開催されました。

 

夏の始まりを告げる風物詩。

 

これを機にシャモニーの町は観光客、ヴァカンス客、そしてスポーツ愛好家達で溢れるようになってくるのですよね。

今年で37周年を迎えたモンブラン クロスカントリー大会(以前はこう言っていたようですが、現在はモンブラン マラソン大会と呼ばれています)。
2003年まではたったの一種目しかなかったようですが、以降12年間でその知名度とともに競技数も増えていき、今では KM Vertical ( ヴァーティカル1㎞走:総距離3.8km 累積標高差1㎞ )や80㎞走 ( 累積標高差6000m、3周年 )を含む5競技を数えるまでになっています。

 * Vertical : 急勾配の斜面を登るもの

日曜日にスタートしたモンブラン マラソン( 42㎞ )には凡そ2000名が参加したとのこと。

毎年8月に開催されるUTMB(ウルトラトレイル・デュ・モン・ブラン)でもその名を馳せ、数々の記録を持つスペイン人キリアン・ジョルネ(異星人とも呼ばれています)もトレーニングがてら?に KM Vertical に参加。
彼自身の持つ KM Vertical での 34分18秒( 2013年 )を更新することが出来るか、そしてやはり彼の持つモンブラン マラソン での 3時間30分41秒 といった記録を破る、或いはその記録に近付ける者が出てくるか、に期待がかかっていました。

今年度の競技内容は以下の通り。


① 80km du Mont-Blanc : 累積標高差6000m

② 42km du Mont-Blnac : 累積標高差 上り2730m 下り1700m  制限参加者数2000名

➂ 23km du Mont-Blanc : 累積標高差 上り1665m 下り620m    制限参加者数1500名

④ KM Vertical du Mont-Blanc : 総距離3.8㎞ 累積標高差 上り1000m 制限参加者数500名 

⑤ 10km du Mont-Blanc : クロスカントリー用のコースを走るもの(レベルの制限無し) 制限参加者数1500名

⑥ Mini Cross du Mont-Blanc : 子供向けの800m~3㎞のクロスカントリーレース

さすがにもう慣れたものですね、市庁舎前広場には例年通り、このようなステージがあっという間に建てられました。

こちらでは開会、閉会そして表彰式が行われるのですが、モンブラン広場にはトレイル用のウェアやその他食糧や装備品、或いは雑誌などを揃えたスタンドが立ち並ぶトレイルヴィラージュがさらに設けられ( 下の写真3~5枚目 )、愛好者の関心を集めています。

 

以前いた頃に比べると知名度は上がり、大会自体も大きくなり、参加者はもちろんのことながら観戦者も格段に増えているのには正直驚きました。

Wikipedia より


トレイルランニングは、陸上競技の中長距離走の一種で、舗装路以外の山野を走るものをさす。


マラソンと同様にほとんど装備を持たずに走るクロスカントリーとは異なり、トレイルランニングでは専用の小型リュックサックに必要な装備を入れて走ることが普通である。

近年のトレイルランニングの普及によって専用の装備も開発されるようになり、トレイルランニング製品の市場も拡大しつつある。例えば、シューズでは、登山靴でもランニングシューズでもない、軽く走りやすくグリップの良いトレイルランニング用シューズを使うことが認知されてきた。また、水筒の代わりにチューブを使って給水できるハイドレーションシステム、走りをサポートするストックなども、使われるようになってきている。

メインの42㎞マラソンは26日(日)朝7時にスタート。
アパートのバルコニーからこれから最長で9時間(最大制限時間)の長旅に出て行くトレイラー達の姿を見ることができました。

朝早いにもかかわらず、応援者もしっかりいますね。


今大会の優勝者はスイスのマーク・ローエンステインさん。3時間48分で戻ってきました。キリアンの記録は破れなかったとはいえ、早いですよね。2位の方との差は58秒、僅差だったのですね。


1189位に日本の方を見つけました。Osajima yasufumi さん。7時間41分26秒。お疲れ様でした。

 

観戦者に最も人気があるのはこちら、KM Vertical 。

 

市内中心から一定間隔で次々と挑戦者がスタートして行きます。
列をなして急勾配を登って行く姿がかなり上の方まで目視できるのが面白さの一つではないでしょうか。

 

今回キリアンはトップから1分56秒差の6位でした。まあこの後に控えるアメリカでの大会の為の

調整出場だったかと思うので、残念には思っていなかったことと思います。
トップはフランスのフランソワ・ゴノン選手で34分07秒。やりましたね、大会記録更新です。

 

そして大会も無事に終わり、シャモニーはいよいよ本格的な夏のシーズンを迎えます。