Haute-savoie は Les Aiguilles Rouges エギュイ・ルージュ(赤い針峰群)、標高2352mに位置するこの湖。
Lac Blanc 、つまり「白い湖」というこの名前は初夏まで雪に覆われること、そして湖に映えるMont-Blanc モンブランのその白い頂きから来ているそうです。
湖はひょうたんの様な形をし、手前の方が小さく、水深は3.2m程。
水温は夏でもかなり低いと思うのですが、たまに水浴している人を見かけたりもします。
奥の方は手前の5倍ほどの大きさで(写真)、水深も10m。
こちらは冬は勿論のことながら、夏でも一部が雪に覆われていることも珍しくはないそうです。
フレジェールのゴンドラを利用し子供から高齢者まで気軽に訪れる事の出来る中級レベルのハイキングコース。
ここからのモンブラン山系の景観は見事としか言いようがなく、夏には登山客が途絶えることがありません。
- 幼児 :12ヵ月から可能、但しアンデックスへのリフトは24ヵ月から
- 高齢者の登山 : 可能
- トイレ : 有 - フレジェールリフト乗り場
- 障がい者用トイレ : 有
- パーキング : 有(無料)
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動物 : リード付きで可能(但し、エギュイ・ルージュの自然保護地域とアンデックスのリフトは不可)
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フレジェール ゴンドラ (至標高 1877m)夏期料金
ファミリーパック : 48 € (大人2名 + 子供2名)
大人往復 : 16 € - 子供往復 : 13,60 €
大人片道 : 13,20 € - 子供片道 : 11,20 €.
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フレジェール ゴンドラ + アンデックス リフト(至標高 2395m) 夏期料金
大人往復 : 26,50 € - 子供往復 : 22,50 €
大人片道 : 22 € - 子供片道 : 18,70 €.
- 運行時間
7月6日~8月23日 毎日8時~17時15分
最終復路 フレジェール17時45分発
窓口は二つ。シーズン中は物凄く混むので待ち時間を十分考慮された方が良いと思います(この日は1時間程でした)。
ちなみにエギュイ・ド・ミディやモンタンベールの窓口でも他のリフト乗車券を購入するが出来ます。
窓口が多いので近くにお住みの場合にはこちらを利用された方が時間の短縮になるのではないでしょうか。
難易度: 中級
- 標高 : 2352 m
- 上り平均時間 : 1 時間 45分
- 下り平均時間 : 2 時間 45分 les lacs des Chéserys シェイズリー湖経由の場合
- 総標高差 : 830 m
- 往復総距離 : 12,3 km
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制限 : 犬の連れ込み、植物採集禁止。野営許可時間 19時~9時まで。
【 往路 】
中間駅フレジェールまで歩いて上ってくる方も見かけますが、ここまでは森林地帯で特に素晴らしい景色が見えると言う訳でもなく、またスキーの黒(上級者)コースに指定されているので勾配がかなりきつくなっています。
所要時間もゆうに2時間。時間や体力の温存を考えてフレジェールまではゴンドラを利用されると良いかと思います。
フレジェール駅に着いたら、写真正面に見える案内板で「Lac Blanc」を確認。
右手を下って行きます。
(アンデックスへのリフトを利用される方は左手に進んで下さい。)
この100m程の下り坂。
復路では最後の恐ろしい「壁」となって待ち構えています。
そして下りの後は必ず上りが待っているというのが常。
勾配の厳しいこの上り坂。
一気に気力が衰えてしまうかもしれませんが、ここがラック・ブランへのハイキングコース中、個人的には一番きつい場所だと思います。
いったいいつまでこの上りが続くのかと思ってしまうかもしれませんが、とにかくここを乗り切って下さい。
写真左 : 後ろを振り返るとこんな景色が。
写真中央: 下の道は冬季にはスキーの初心者コースとして利用されます。
写真右 : この厳しい上りも後もう少し。
この後には緩やかな上りが続くのみ。
ゆっくりと周りの素晴らしい景色を堪能して下さい。
タコナ氷河からボソン氷河、メール・ド・グラスにグラン・モンテ氷河、アルジャンティエール氷河、そして奥にはツール氷河までを見渡すことが出来、またモン・ブランはもとより、ドゥリュ、グラン・ジョラス、エギュイユ・ヴェールなどのモンブラン山系の山々も目の前に広がっています。
今回は幼児連れだったので、私たちはさらにリフトを使い標高2395mの アンデックスまで一気に上ってしまいました。
一息にと言ってもリフトなので10分ほどのゆっくりした旅。
夏と冬ではまた違った雰囲気ですね。
途中のフレジェールから来る道とぶつかるまでは下る一方なのでこちらの道の方が楽なのではないでしょうか。
所要時間も大凡1時間15分と短め。
10㎏はあるという娘さんをしょって友人Mちゃんも頑張りました。
もともと山専門で体力もあるMちゃんなのですけれども、小柄で幼顔、道行く人々に「子供が子供を連れている、、、」と言う様な驚きの目で見られ、「偉いわねぇ。頑張って!!」と声をかけられていました。
湖が近づくにつれ、岩場が増え、手を突きながら上ることもしばしば。
最後の急な階段状の上りを上り切ると目の前に「白い湖」が姿を現します。
砂利道や岩場など十分な注意の必要な場所も幾つかありますが、決して危険ではなく子供から年配の方まで高山登山を楽しむ事ができます。
折角ここまで上ってきたので、湖横の山小屋で一晩過ごすのも悪くないかもしれませんね。
1938年に建設された最初の山小屋は1986年に雪崩れで一部が崩壊してしまい、1991年に再建、さらに2005年の雪崩で新たな損傷を受けた為その後現在の場所に2軒立て直しされています。
宿泊は6月から9月末まで可能で必ず2食付き。
13歳まで 50€
大人 55€
但し大分前に予約しないとすぐ満杯になってしまうので注意して下さい。
下の写真の様なレストランも併設されています。
手頃なお値段で味も満足のいくものでした。
携帯食などなるべく省いて気軽にハイキングをされたい方はこちらを利用されると良いかと思います。
【 復路 】
時間のある方は Les Lacs des Cheserys シェイズリー湖までぜひ足を延ばしてみて下さい(ラック・ブランから45分ほど)。
勾配は厳しいながらも、木版が階段状に設置されている所が多いので安心です。
湖が近付いた頃に最後の難所、はしご下りが待っています。高所恐怖症の人は下を見ないように降りて下さいね。
湖に着いた後は(天気の良い夏の日にはラック・ブラン同様、水浴をしている人も見かけます)フレジェールのゴンドラ乗り場を目指し案内板に従って歩くのみ。
こちらの道の方がラック・ブランから直接フレジェールに戻る道(砂利道で滑りやすい)より平坦で歩き易いと思います。
最後の最後には前述した厳しい上り坂が待っています。
これが本当に足に来るのですが、これを乗り越えればゴンドラが楽に下の駐車場まで降ろしてくれるので頑張って下さい。
ここからもちろん徒歩で下りることも出来ますが、この道は勾配が厳しく、砂利道。滑るのをかなり覚悟された方が良いですよ。
今回は最後にこんな動物たちも待っていてくれ、友人の娘さんも「メーメーがいる~!!」と大喜び。
所々滑りながらも、幼子をしょって何とか歩き通した友人へのご褒美だったのかもしれませんね。
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