シャモニーの夏の風物詩の一つが毎年8月15日に行われるこの「 Fête des Guides 山岳ガイド祭 」。
1924年にガイド協会の資金集めの一環として始められたこのお祭りは、今では山岳ガイドとクライアントや住人を強い絆で繋ぐシャモニーではなくてはならないものとなっています。
1999年以降は若いガイド達の活躍でさらに発展を遂げ、商店街や住人が一体となりこのお祭りを盛り上げています。
プログラムは以下の通り。
2015年8月15日(土) : シャモニーでのでの山岳ガイド祭
シャモニー教会前広場
9時30分 : ミサ
10時30分~ : 伝統セレモニー
ザイルやピッケル等の祭礼、山岳ガイド新メンバーや常連クライアントの紹介、メダル授与 、山をテーマにした様々な展示
ガイヤンクライミング場
16時 : 開場( 入場料 大人 13€ / 12歳以下 5 € / 5歳以下無料 )
チケット購入場所:アルジャンティエール、シャモニー、レ・ズッシュ山岳ガイド協会
シャモニー、レ・ズッシュのツーリストインフォメーション
16時 ~ 19時30分 : 子供から大人まで参加できる様々なアトラクション
スラックラインのデモンストレーション、木製具遊び、フェイスペイント
17時30分 ~ 18時 : 山岳警備隊によるヘリコプター搬送デモンストレーション
18時 ~ 20時 : アルピニズム150年記念講演
18時 ~ 21時 : コンサート
21時 ~ 21時30分 : アルプスホルンの演奏
21時30分 : 山岳ガイド達による光と音のスペクタクル 、打ち上げ花火
シャモニー/ガイヤン間無料シャトル有り
近郊の村町でもそれぞれ日にちを変えてガイド祭が行われています。
2015年8月13日(木) : レ・ズッシュでの山岳ガイド祭
シャヴァンヌクライミング場
16時 ~ 20時 : 子供の為のクライミング入門(無料)
18時30分 : 市長、ガイド協会会長の言葉と祝杯、ガイドによるコーラス、アルプスホルンの演奏
オルカホール
21時 : シャモニー山岳ガイドの歴史フィルム上映
入場料 大人 8€ / 子供 5€
2015年8月13日(木) : アルジャンティエールでの山岳ガイド祭
9時 ~ 12時30分 : 子供の為のクライミング入門
山岳ガイド引率の半日ハイキング
16時 ~ 17時30分 : 様々なアトラクション有り
一日を通して協会資金集めの為の鉱物や水晶の販売
17時30分 : 伝統セレモニー
18時30分 ~ : コンサート
今年のそれではありませんが、メディアでも紹介されたことがあるようです。
また、下の映像はガイヤンで行われた「光と音のスペクタクル」の一部。2006年とやはりかなり古いですけれども。
シャモニーやガイドの歴史をガイヤンの岩壁を利用し映像と光を駆使しながら、子供にも分かるよう毎年趣向を変えながら興じてくれています。
一見の価値あり、といつも言われるのですが残念ながらまだ一度も見に行ったことがありません。
ところで、この Fête des Guides は本当によく雨に見舞われます。
過去在住していた際にも何度か中止になったことがありましたし、昨年もやはり雷雨の為に中止になってしまったとか。
それもそのはず。
何でも良く知っている「Vieux Chamoniards ヴィユー・シャモニヤー シャモニーのお年寄り」曰く、、、
それまでの安定した天候とは打って変わって、この日を境に雨(雷雨)が多くなるというのが暦上の通説。
ここまで休むことなく働いてきたガイド達がようやく休息(雨の為ガイドの仕事少なくなる)の取れるようになるのが大概この日。と言う訳でこの8月15日がお祭りの日に選ばれたとか。
なので「8月15日に雨が降る」というのは当たり前の事なのだそうです。
今年も朝から雨。
一時かなり強くなったので開催が心配されたのですが、夜には小降りになり決行できたようです。
数週間前から一生懸命この日のスペクタクルの為に休む間も惜しんで予行演習を重ねてきたガイド達。
例年同様、多くの観客を魅了したようで頑張ったかいがありましたね。