新年あけましておめでとうございます。
皆さま、どの様に年を越されたのでしょうか。
2015年は1月の「シャルリー・エブド」襲撃事件から始まり、11月のコンサートホールなど6カ所で120名以上が死亡するという同時多発テロなどが起こり、フランスにとっては多くの市民が巻き添えとなった忘れられない年になってしまいました。
年末年始の混乱に乗じての新たなるテロを警戒していたのですが、どの町も無事に新しい年を迎えられたことはなによりです。
無事に、、、とは言っても、こちらの「年明け」はいつもその後片付けが大変。
フランスはクリスマスは家族で、年明けは仲間内で祝うのが常。
以前勤めていたレストランも0時になるとフロアーはディスコに変身。飲んで踊ってはまた飲んで、、、を繰り返しながら明け方まで楽しむのは良いのですけれども。
翌日はあちらこちらで引き抜かれたデコレーションの木々や飲み終えたグラスの数々が道路に散乱し、テラスのいすやテーブルも移動されていたり、市の清掃職員が町を元の状態に一刻も早く戻すべく働いている姿を朝早くから見かけます。
シャモニーはそれでもまだ良い方。
その他の町では店のショーウィンドウが壊されていたり、車が焼かれていたりするのも残念ながら珍しくはありません。
驚くのはメディアの取り上げ方。
「今年は年明けの車への放火事件が昨年より13%も減りました!!」
で、その数は?と思ったら何と800件以上。まだ「800件以上も」あるのです。とてつもない数です。
そして800件という数の中には、その倍、それ以上の人達が年明けそうそう移動手段を無くし途方に暮れてしまっているのですから。
報道の仕方を考えなければいけませんよね。
「ほらほら、警備に力を入れているから、被害もこれだけ少なくなっているんだよ。」と言いたいのかもしれませんが。
日常茶飯事と化してしまったこの状況が異常である事を強調しなければいけないのではないでしょうか。
日本の除夜の鐘とは違い、こちらは年明けを告げる花火が0時になると同時に各地でそれはそれは盛大に打ち上げられます。
こちらシャモニーは前日(?)の新聞に「年明けの打ち上げ花火は大気汚染を抑えるため禁止された」という記事が載っていたのですが。
いかんせん「自己中心的な人間」「いいよいいよ、少しだけだったら」という考えの多いフランス(とは言え、シャモニーは異国籍住人も多いのですが)。
0時を過ぎるとあちらこちらでかなりの数の花火が打ち上げられていました。
私の住んでいるアパートからもこんな感じで花火が打ちあがっているのを見られました。
2016年猿年。
一体どんな年になることでしょうか。
とにかく、何よりも健康で過ごせることが一番であると強く思う今日この頃。
皆さまもお体にはお気を付け下さい。
そして、本年も何卒宜しくお願い致します。
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