スキーをしに来たとはいえ、折角なのでゆっくりとお茶や食事をしながら素晴らしい展望も楽しみたいものですよね。
ブレヴァンには3つのレストランがありますが、私が良く行くのはこちら。
『 Restaurant Altitude 2000 アルティチュド 2000 』
冬期は Planpraz 到着駅から一度初中級者コースを滑り降りた後リフトに乗って、或いは前回ブログに書いた様にケーブルカーを利用するかして来る事が出来ます。
ここアルティチュド 2000のお勧めは何と言ってもこちら。
『 La Croute ラ・クルート 』 18,90€
クルートとは直訳するとパンやパイ生地に物を詰めて焼いた料理という意味。
ニンニクを十分に擦り込んだ少し硬めになったバゲット(フランスパン)に白ワインをたっぷりかけ、ハムやチーズ(大抵はラクレットを含めた2~3種類のチーズ)をふんだんに盛り合わせ、その上からさらに生クリームをかけた後にオーブンで焼き上げたもの。
まさに「山の料理」ですよね。
シンプルだけれども、チーズとクリームの絶妙なバランスがまた美味しく、そして何よりも体を十分に温めてくれるので寒ければ寒いほどお勧めの料理です。
天気の良い日にはテラスは席を探すのが大変な程賑わいます。
モンブラン山系を目の前にできるのですからそれもそのはずですよね。
室内も木の温もりが十分に感じられる造りで(暖房も十分に効いていますよ)スキー場ならではの装飾もそこかしこに上手く施されています。
スパゲティーボロネーズが16,50€ともちろん「山の上」ならではの金額で、またウェイター・ウェイトレスのサービスも含めてネガティブな評価も間々あるようですが、素晴らしい景色と合わせた総合的な料金とみれば。
サービスも簡易的になってしまうのは仕方の無いこと。忙しい時は本当に忙しいのです。彼らも一生懸命なので大目に見てあげて下さい。こちらは基本的には「遊びに来た時間のある者」なのですから。
昨年からオーナーの息子が彼女(下中央の黒いセーターの女性)と共に経営を任されるようになったみたいですが。
経営者である事を笠に着ない、いつも笑顔で気持ちの良い若いこのカップル。頑張ってもらいたいものです。
ところで右上写真の彼(これは5年ほど前の写真。私の彼の元同僚。)ですが、一度はシャモニーを発ったものの、再び戻って来てまた元気に働いているようです(写真下右)。年月が経った顔をさすがにしていましたけれども。ははは。
こちらは Pranpraz 到着駅目の前にある、シャモニー住人にも人気のレストラン
『 Restaurant La Bergerie ラ・ベルジュリー 』
写真の見えている部分がレストランで、その下はセルフサービスのスナックとその時の気分やお財布の中身によって選べるのが良いのかもしれませんね。
ゴンドラの到着駅を出て目の前というアクセスの良さも利点の一つ。
今回注文したのはこちら。
『 La Croute Bergerie aux morilles avec salade verte 』 25 €
モリーユ(アミガサ茸)のクルート グリーンサラダ添え
見た目からして アルティチュド 2000 のそれとは違いますね。
前述のそれが所謂「グラタン」を食べる感覚であったのが、こちらはソースのかかったバゲットを食べるという感覚でしょうか。
もちろんモリーユソースは洗練された味でとてもおいしかったのですが、量的には物足りなさがありました。
ブルーベリータルトのデザート付きで 29,50€ を注文された方がお得でしょうか。
ちなみに水は有料のミネラルウオーターのみ。
標高が高く、気温も低い為管理が難しいので瓶ではなくペットボトル、というのがレストランの雰囲気に合わないという人もいるようですが、そういった理由であれば仕方がないですよね。
20年程前に開業したこのレストラン。
やはりモンブラン山系を目の前に暖かな日差しの受けられる南向きのテラス(150席)は大人気。
内装は上写真の様に木造りのシャレ―風(100席)。入口付近で上左写真の様に料理している姿を見ることも出来ます。
ヴァカンス時期には12時からと13時45分からの2サービス制になるので、どうしても行きたいという時には予約をされる方が良いかと思います。
また、こちらのレストランの強みはシャモニー谷のリフトを含む全てのスキー場を運営するモンブラン・カンパニーの傘下にあること。
それなのでスキー以外の人でも気軽にレストランで昼食が取れるようにとベルジュリーでの昼食付きの往復のリフト券『 Cham Gourmand 』 を割安で33,70€( 往復のリフト券は通常17€ )で提供できたりもします。
こちら下のスナック『 Le Comptoir de Planpraz ル・コントワール ド プランプラ 』(写真上段)ではサンドイッチやハンバーガー、スープにクレープといった軽食が 9,50€ から 22,50€ で提供されています。
また数年ほど前からさらにこれらの手前に『 Brev Bar 』(写真下段)というものも設けられ「ちょっと腰を下ろす」には最適な若者の憩いの場となっています。
ところで、こちらは5年程前に行った時の レストラン ベルジュリー のメニュー。
当時と比べると値段がやはり上がっているうえ、提供品も少なくなってしまっています。
そして提供の仕方にしてもその内容にしてもすっかりと「セミ・ガストロ」系になってしまっていて、以前の様な「暖か味のある料理」でなくなってしまったのは個人的には残念でした。
現在提供しているような料理は、わざわざ山の上まで行って食べる必要もないかと思うので。
前回のイメージで行った私としてはがっかりとした、というのが正直なところでしょうか。
最後はこちら、ブレヴァンのトップは2525mの地点にある
『 Le Panoramic ル・パノラミック 』
Planprazからさらにゴンドラを乗り継いで行かなければいけないのですけれども360度の展望はもうそれだけで価値のあるものでしょう。
こちらではパスタやスープ、ステーキにフォワグラまでオーダーできるようです。
まだ一度も利用したことがないのですが、評判はなかなかのようです。
一つのスキー場でこれだけの選択肢があるのも嬉しいですね。
もちろんどこか景色の良い所に腰を下ろして持参のサンドイッチを食するという手もありますけれども、天気の良い日にはこういった所のテラスでのんびり時間を過ごすの悪くはないかと思います。
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